(ブルームバーグ):アステラス製薬は26日、2030年度までの新経営計画を公表し、重点戦略製品5品目の売上を25年度比で2倍へ拡大する目標を示した。累計7500億円規模の株主還元も実施する。
主力の前立腺がん治療薬「XTANDI(イクスタンジ)」は26年以降に各国で特許切れを迎える見込みで、次世代製品を中心とする収益構造の転換が急務だ。今後5年間では、イクスタンジの特許切れを受けて減収を見込む一方で、後期治験を開始する製品の貢献で再成長軌道に乗せ、30年代半ばには過去最高水準の売上収益を目指す狙いだ。
アステラスは、がん治療薬「PADCEV(パドセブ)」や胃がん治療薬「VYLOY(ビロイ)」など収益性の高い5品目を重点戦略製品として成長ドライバーに位置付ける。30年代半ばには実用化に近い新薬候補の売上規模を約1兆円まで拡大し、30年度までに10件以上の最終段階の臨床試験を開始する計画だ。
株主還元では、年間2円以上の増配を継続するほか、余剰資金が発生した場合には自己株取得を機動的に実施する。経営計画期間中の累計株主還元額は7500億円を見込む。
収益面では、経営計画期間中の研究開発費控除前コア営業利益は累計4兆3000億円以上を見込み、累計2000億円のコスト最適化も進める。
資金配分では、研究開発費を売上収益比平均20%をベースに、新薬開発の進み具合に応じて最大5%の追加投資を実施する。事業開発や提携先への段階的な契約支払い(マイルストン)など将来成長に向けた戦略投資も継続する。
--取材協力:南部真帆.
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