イラン戦争の終結に向けた協議の仲介を行っているパキスタンと共に、アラブ諸国もトランプ米大統領に対して交渉にさらに時間をかけるよう求めている。

協議で一定の進展を示す兆候もある中で、トランプ氏は最終決定には至っていないものの、新たな攻撃の可能性に備えていると米メディアのアクシオスとCBSニュースが報じた。

イランは、米国またはイスラエルによる新たな攻撃があれば、「地域の新しい前線」に戦争が広がると警告した。タスニム通信が軍関係者の話として伝えた。

事情に詳しい関係者によると、アラブ首長国連邦(UAE)は、カタールおよびサウジアラビアと共にトランプ氏に働きかけを行った。米国・イラン双方の重要な交渉相手とされるパキスタン陸軍トップのムニール元帥は22日、テヘランに到着した。

パキスタン軍の報道部門によれば、ムニール氏はイランのモメニ内相の出迎えを受けた。パキスタンの安全保障当局者が非公開情報だとして匿名を条件に語ったところでは、ムニール氏は米国・イラン交渉を含む協議に参加する見通し。

ルビオ米国務長官は22日、スウェーデンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)外相会合に出席した際、「誇張したくはないが、少し動きがあった。それは良いことだ」と記者団に伝えた。

トランプ米大統領は、イランとオマーンがホルムズ海峡で恒久的な通航料制度を設けようとする動きに反対すると述べた

トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、イランは「取引成立を切望している」と述べた。米国が受け入れ可能な条件にイランが同意しなければ、さらなる攻撃を行うと同氏は警告している。

6週間前に停戦が発効して以降、トランプ氏の姿勢は、和平合意が間近だとする発言と、新たな空爆を示唆する威嚇の間で揺れ動いている。中東での紛争が世界のエネルギー市場を混乱させ、米国内ではガソリン価格急騰への不満から戦争への反対論が強まっている。

イランのアミンネジャド駐フランス大使は20日、ホルムズ海峡での恒久的な通航料制度についてイランがオマーンと協議しているとブルームバーグとのインタビューで明らかにした。

イランの動きは世界の他地域にとって前例になり得ると警戒するルビオ氏は、どの国もホルムズ海峡での通航料導入を受け入れるべきではないと呼びかけている。

ホルムズ海峡問題に加え、米国はイラン政府に対し、濃縮ウランの引き渡しと、少なくとも10年間にわたる濃縮活動停止への確約を繰り返し求めているが、イラン指導部は国際合意の下で認められた権利を理由に、これを公然と拒否している。

コメルツ銀行で為替・商品調査部門を率いるトゥー・ラングエン氏が、中東情勢の緊張継続を踏まえたエネルギー価格の見通しについて語った

原題:Arab Nations Seek Iran War Accord as Ceasefire Remains Fragile(抜粋)

--取材協力:Jeff Mason、Tooba Khan、Fiona MacDonald、John Harney、Erik Wasson.

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