(ブルームバーグ):米国の高頻度取引業者ジェーン・ストリート・グループは今月、シンガポールで新オフィスに移転し、収容可能な人数を250人へ倍増したことが、事情に詳しい関係者の話で分かった。同社はアジア全域で事業拡大を進めているという。
関係者によると、同社は「IOIセントラル・ブールバード・タワーズ」に約2万4000平方フィート(約2230平方メートル)のオフィスを確保した。追加でフロアを賃借できる権利も確保した。新オフィスには、トレーディングやテクノロジー、インフラ部門の社員らが入る。
ジェーン・ストリートはこの10年で急成長を遂げた。昨年は激しい市場変動を追い風にトレーディング収入が396億ドル(約6兆2900億円)に達し、ウォール街の記録を更新した。この収益拡大が、アジアを含め世界各地での事業拡大を後押ししている。
同社はシンガポールで採用拡大を進めている。同社サイトの求人情報によると、ソフトウエアやサイバーセキュリティー、データセンターエンジニアリング分野で経験者を募集しているほか、ソフトウエアエンジニアやLinuxエンジニアとして学生や卒業後間もない人材の採用活動も進めている。
同社の広報担当者はコメントを控えた。
想定を上回る規模となった今回のシンガポール新拠点は、インドでの問題を抱えながらも、アジア市場での成長機会を重視する姿勢を示している。インド証券当局はジェーン・ストリートによる市場操作を指摘したが、同社は否定している。
ジェーン・ストリートは現在、アジア太平洋地域で約600人を雇用し、地域最大級の上場投資信託(ETF)専門トレーダーチームも擁する。台湾、香港、オーストラリア、日本では主要マーケットメーカーの一角となっており、中国本土やシンガポール、韓国に上場するETFの取引を強化している。
同社は10年に東京オフィスを開設してアジアに進出。現在は地域社員の大半を香港に置いている。
原題:Jane Street Doubles Capacity in Singapore as Expansion Rolls On(抜粋)
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