トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席との会談で、人工知能(AI)の安全対策を巡り協議したと明らかにした。また、エヌビディアのAI用GPU(画像処理半導体)「H200」についても、2日間の協議で話題に上ったと述べた。

トランプ氏は15日、大統領専用機内で記者団に対し、「AIの安全対策で協力できる可能性について話し合った」と発言。どのような安全対策かと問われると、「われわれが普段から議論している一般的な安全対策だ」と説明した。

複数の米当局者は、トランプ氏の訪中に先立ち記者団に対し、米側はAIを巡る懸念を中国側に伝える方針だと説明していた。ただ、具体的にどの問題を提起するかについては明らかにしなかった。アンソロピックが自社のAIモデル「ミュトス」について、世界的なサイバーリスクにつながる可能性があると発表したことを受け、米当局者はAIを巡る問題を定期的に話し合う新たな枠組みづくりを検討する考えを示していた。

米国の最先端技術を巡る対中輸出規制は、長年にわたり両国間の懸案事項となってきた。トランプ氏は昨年12月、エヌビディアの「H200」の中国向け輸出を認めることで合意した。中国のAI開発を抑え込むための規制を大幅に緩和する措置だったが、これまでのところ、同社や他の米半導体メーカーによる新たな事業拡大にはつながっていない。

トランプ氏は15日、中国側が「H200」を購入していない理由について、「中国側がそうしない選択をしたからだ。自前で開発したいのだろう」と指摘。そのうえで「この問題は協議の中で取り上げられたし、何らかの動きがある可能性はある」と語った。ただ、詳細には触れなかった。

ラトニック米商務長官は先月、一部のH200について販売許可は出ているものの、中国政府が国内企業による購入を認めていないため、輸出はまだ行われていないと述べていた。

エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が直前になってトランプ氏の訪中団に加わったことで、先端半導体の販売を巡る進展への期待も高まっている。

原題:Trump Says He Discussed AI Guardrails, Nvidia’s Chips With Xi(抜粋)

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