(ブルームバーグ):英国のストリーティング前保健相は、スターマー首相の交代につながり得る与党・労働党の党首選が実施されれば、出馬する意向を表明した。ストリーティング氏は14日に保健相辞任を表明していた。
ストリーティング氏はスターマー政権を離れて以降初めてとなる演説で、労働党が地方選で「前例のない」惨敗を喫したと指摘し、ナショナリスト勢力が「英国のあらゆる地域」で権力を握っていると警告した。
ストリーティング氏は16日、ロンドンで労働党系団体が主催した会議で演説し、英国の進歩派は「労働党が課題に立ち向かえるとの期待を失いつつある」と述べた。党に必要なのは個人間の争いではなく、「理念を巡る闘いだ」と改めて強調した。
さらに、欧州連合(EU)との新しい特別な関係構築を訴え、英国の未来は欧州の中にあり、「いつの日かEUに復帰する」と語った。
演説後の質疑応答では、「最良の候補者が競い合う、きちんとした党首選が必要だ。そして私も出馬する」と述べた。
ストリーティング氏の閣僚辞任を受け、複数の議員がスターマー首相に対抗する動きを強めるなど、政界では慌ただしい動きが広がった。
マンチェスター市長のアンディ・バーナム氏は14日、メーカーフィールド選挙区の下院補欠選挙への立候補を目指す考えを表明した。同選挙区のジョシュ・サイモンズ議員は同日、バーナム氏に国政復帰への道を譲るため辞任した。その後、労働党全国執行委員会(NEC)は、バーナム氏が今後実施される補欠選挙に立候補することを承認した。
ストリーティング氏は、バーナム氏の国政復帰を支持する姿勢を示している。
ストリーティング氏は今週「われわれには最高の人材が必要だ」と述べた。さらに「アンディ・バーナム氏がその一人であることに疑いはない。メーカーフィールド補選は厳しい闘いになる。票は勝ち取らなければならない。勝利の可能性が最も高いのはバーナム氏であり、それは党内派閥の利害や特定個人を支えることより優先されるべきだ」と語った。
6月18日に予定されるイングランド北西部メーカーフィールドでの補欠選挙は、バーナム氏にとって楽観視できる状況ではない。ナイジェル・ファラージ氏率いる右派ポピュリスト政党「リフォームUK」は直近の地方選で得票率50.4%だった。一方、労働党は22.7%にとどまった。
正式な党首選が実施された場合、出馬に意欲を示す党関係者はストリーティング氏だけではない。アンジェラ・レイナー元副首相も14日朝、辞任につながった自身の税務を巡る調査で不正がなかったと確認されたと述べた。一方、党内左派の有力勢力はバーナム氏のため、下院議席確保に向けて動いている。党首選は議員でなければ出馬できない。
原題:UK’s Streeting Vows to Stand in Any Labour Leadership Race (1)(抜粋)
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