トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席が米国産原油の購入拡大に前向きな姿勢を示していると明らかにした。FOXニュースとのインタビューで語った。

これに先立ち、ホワイトハウス当局者は14日、中国がホルムズ海峡への依存度低下のため、米国産原油の購入拡大に関心を示していると述べていた。

原油や液化天然ガス(LNG)の海上輸送の要衝ホルムズ海峡は、2月末にイランでの戦争が始まって以降、事実上の封鎖が続き、エネルギー価格の押し上げ要因となっている。

中国側の公式発表ではこれまでのところ、両首脳が会談で協議したトピックとしてエネルギー問題に言及していない。ただ、中東情勢について意見交換したことは明らかにしている。

このほかトランプ氏はインタビューで、決済処理ネットワークを運営する米ビザについて、中国の消費者・企業向け決済サービス事業へのアクセスを認めるよう、14日の習氏との会談で取り上げたと明らかにした。

トランプは、「中国でビザを使えるようにするのはどうかと私は話した。何らかの理由で彼らは締め出されていたが、状況が変わるかもしれない」と語った。

ビザのライアン・マキナニー最高経営責任者(CEO)は、トランプ氏の中国公式訪問に同行した約30人の米企業経営幹部の1人。トランプ氏は、企業幹部らに中国事業について説明する機会を設けるため、首脳会談の予定議題を変更したと述べた。また、習主席に対して市場アクセス改善を迫ったとも明らかにした。

米決済ネットワーク各社による中国本土の巨大決済市場への参入は、長年にわたり米中通商問題で争点となってきた。中国は2015年6月、外国の銀行カード決済事業者が現地法人設立や中国企業買収を通じて営業認可を取得することを認め、国有の中国銀聯による独占体制を終了させた。

米マスターカードは23年、中国の提携先である網聯清算との合弁事業を通じ、人民元建て銀行カード取引の国内清算認可を取得した初の外国決済ネットワークとなった。アメリカン・エキスプレス(アメックス)も、中国企業との提携を通じて銀行カード清算事業を開始する契約を結んだ。一方、ビザは中国国内で営業するための認可を取得していない。

中国人民銀行(中央銀行)によると、25年末時点で中国国内の銀行カード発行枚数は102億枚に達し、同年の取引総額は963兆6000億元(約2京2475兆円)だった。

原題:Trump Says China’s Xi Likes the Idea of Buying More Oil From US、Trump Urges Xi to Allow Visa Access to China Payments Market(抜粋)

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