ウォール街のベテランストラテジスト、エド・ヤルデニ氏によれば、投資家は米国債利回りの上昇を冷静に受け止めており、イラン戦争に伴うエネルギー価格の高騰が引き起こしたインフレを一過性とみている。

ヤルデニ氏は12日、ブルームバーグテレビジョンの番組で、指標となる10年債利回りに言及し、「私は4.25%から4.75%程度を正常な水準と見なしており、それによって動揺することはない」と語り、「米国債は依然として安全資産と見なされており、足元では懸念すべき材料は山ほどある」と指摘した。

10年債利回りは今年に入り一時4.48%を超え、30年債利回りは5月4日に5.03%を突破した。2026年に入ってからはそれぞれ50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と40bp以上の急上昇になる。

ただ、利回りの上昇が続く場合、ベッセント米財務長官は長期債発行を削減し、短期債の発行を増やすことを検討する可能性があると、ヤルデニ・リサーチのチーフ投資ストラテジストであるヤルデニ氏は述べた。

ヤルデニ氏は「債券利回りが5%から6%に上昇するのを黙って見過ごすとは思えない」と語り、「ベッセント財務長官は、イエレン前長官が実施した際には反対していた措置、すなわち短期国債を増やし長期債を減らす方針を取る構えだ」と述べた。

ベッセント氏は財務長官に就任する前、イエレン氏に対し、財政赤字の財源として短期国債への依存度を高めたと繰り返し批判していた。ベッセント氏は、イエレン氏が長期金利を引き下げて景気を刺激するためにそうしたとの見方を示していたが、自身が就任した後はその方針を引き継いだ。

原題:Yardeni Stays Calm, Not ‘Freaked Out,’ as Treasury Yields Surge

(抜粋)

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