(ブルームバーグ):12日の欧州債券市場は、英スターマー政権の先行き不透明感から英国債が売られた。原油価格の上昇を受け、欧州の他の債券も下落した。
英30年債利回りは、一時14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し5.81%と1998年以来の水準に達した。その後は上げ幅を縮小し、5.76%で取引を終えた。長期債は短期債よりも大きく売られ、利回り曲線はベア・スティープ化した。
スターマー首相は、与党・労働党の新党首への移行について、早ければ12日にも発表せざるを得なくなるとみられているが、今のところ首相を続投する意向を示している。英国の政権がより左寄りに交代した場合、有権者の支持回復のため、財政支出の拡大につながる可能性があり、英国債利回りに上昇圧力がかかる見通しだ。
ドイツ2年債利回りは6bp上昇し2.70%となった。イランでの停戦継続に対する不安が原油価格を押し上げ、インフレリスクを高めている。
欧州株は下落した。4月の米国の消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、中央銀行への利上げ圧力が改めて意識されたことで、株式市場の見通しが不透明となった。
ストックス欧州600指数は1.0%下落し取引を終えた。リスク回避の動きが広がる中、テック株と小売株が下落をけん引した。同指数の20のセクターのうち、上昇したのは3セクターにとどまった。投資家がディフェンシブ銘柄を選好したことで、食品・飲料やヘルスケアなどが上昇した。
政局不安の下、英国株も軟調で、内需関連銘柄の比重が高いFTSE250指数は1.5%下落した。銀行株が売りの中心となり、ロイズ・バンキング・グループ、ナットウエスト・グループ、バークレイズが下落した。アナリストは、政治的圧力に対応して労働党がより左寄りの政策を取った場合、銀行はさらに重い税負担に直面する可能性があるとみている。
5月12日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:UK Debt Plunges on Deepening Political Crisis: End-of-Day Curves、European Stocks Slip as Vodafone Plunges, Banks Weigh(抜粋)
--取材協力:Neil Campling、Olivia Levieux.
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