銅相場がトン当たり1万4000ドルを上回り、過去最高値に接近した。中国の需要回復や供給リスクの高まりが、イラン戦争による世界経済への影響懸念を上回った。

ロンドン金属取引所(LME)の銅相場は12日、1.2%高の1トン=1万4106.50ドルまで上昇。1月に付けた過去最高値の1万4500ドル超に近づいた。トランプ米大統領がイランとの停戦は危機的状況にあるとし、交渉の進展のなさに不満を示したにもかかわらず、銅相場は堅調を保っている。

銅上昇の要因は複数あり、中国の需要回復や、ある種の銅生産に使われる中東産硫黄の供給がひっ迫していることなどがある。電線にも使用されるため、人工知能(AI)関連が上昇をけん引する米国株との相関性も高い。

INGグループの商品ストラテジスト、エワ・マンティー氏は「1万4000ドルの突破は、銅市場がいかにひっ迫しているかを示す」と指摘。「米国外の在庫の少なさと供給制約の継続により、わずかな需要の増加にも相場は過敏に反応する」と述べた。

イラン戦争の開始当初こそ世界経済に対する深刻な影響が懸念されて銅相場は急落したものの、いまや年初来で13%高と持ち直している。テクノロジー関連の成長期待や、アフリカやインドネシアなど主要銅鉱山の供給障害が、相場を下支えする展開が続いている。

原題:Copper Rallies Above $14,000 a Ton, Nearing Fresh All-Time High(抜粋)

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