イラン戦争に伴う投入コストの上昇圧力や労働節(メーデー)5連休の影響で、中国の5月の製造業活動は鈍化した。

中国国家統計局が31日発表した5月の製造業購買担当者指数(PMI)は50と前月の50.3から低下した。ブルームバーグが調査したエコノミストの予想中央値と一致した。

一方、建設業とサービス業を対象とする非製造業PMIは50.1と前月(49.4)を上回った。市場予想は49.5。PMIは50を上回ると活動の拡大を示す。

中国経済は、堅調だった1-3月(第1四半期)を経て、失速の兆しを見せている。4月は成長が全般に鈍化し、工業生産と小売売上高が過去数年で最も低い伸びにとどまったことで、より強力な景気支援の必要性をエコノミストは指摘している。

中国は2025年に過去最高の1兆2000億ドル(約191兆円)の貿易黒字を記録したが、イラン戦争にもかかわらず、今年も輸出の急増が続く。今年これまでの出荷量は、データセンターと電力設備への投資がけん引する世界的需要の強さもあって、昨年の記録的な水準をほぼ上回っている。

ゴールドマン・サックス・グループと野村ホールディングスの推計によると、半導体とコンピューター、他の人工知能(AI)関連製品が4月の輸出増加分の約半分は占めた。

しかし人民元高が続く状況が、過去数年例を見ないほど中国の輸出業者を圧迫している。1-3月の決算報告に基づきブルームバーグが集計したデータによれば、中国本土で上場する約5500社の約25%が為替差損について注意喚起するか、利益の重しとなる財務コスト上昇の主因として為替変動を挙げた。この割合は少なくとも過去10年で最も多い。

原題:China Factory Activity Worsens in Warning Sign for Economy(抜粋)

(製造業活動の鈍化の背景などを追加して更新します)

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