(ブルームバーグ):原油相場はアジア時間12日序盤の取引で横ばい。トランプ米大統領がイランからの最新の和平提案を退け、イランとの停戦に疑念を示したことで、ホルムズ海峡の事実上の封鎖が長引くとの認識が広がっている。
米ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は1バレル=98ドル近辺で推移している。11日には2.8%上昇した。北海ブレントは11日に104ドルを上回って引けた。
イランの最新の和平提案を拒否したトランプ氏は、停戦合意が「大きな生命維持装置につながれている」と語り、危機的な状況にあるとの認識を示した。
停戦は4月上旬から続いており、船舶への攻撃を含む最近の一連の衝突後も維持されている。ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、原油、天然ガス、燃料の世界的な輸送が大きく混乱し、インフレ危機への懸念が高まっている。
事情に詳しい関係者によると、イランは先週の米国の和平提案に対し、ホルムズ海峡の通航に一定の影響力を維持する一方で、米国による海上封鎖の解除と制裁緩和を要求した。機密性の高い情報であるとして、関係者は匿名を条件に語った。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)のアナリストらはリポートで「包括的な和平合意が実現する可能性は低い」と指摘。「米国とイランは、再び攻撃の応酬に戻る公算が大きいとわれわれはみている。しかし、激しい交戦状態は一時的なものにとどまり、その後はより低強度の戦闘へと収束していくだろう。われわれは、この長期化する紛争におけるこうした状態を『ニューノーマル(新たな常態)』と呼んでいる」と述べた。
米ニュースサイトのアクシオスによると、トランプ氏は11日、国家安全保障チームと会合を開き、戦争について協議。軍事行動の再開の可能性も議題に含まれるという。米政府当局者3人の話として報じた。
トランプ氏はまた、FOXニュースに対し、ホルムズ海峡で船舶を護衛する計画の再開を検討していると述べた。
トランプ氏は今週、中国の習近平国家主席と会談し、イランを巡る中国の対応を迫る予定だ。米国は11日、イラン産原油の中国向け販売を支援したとして、さらに複数の団体に制裁を科した。
WTI6月限は日本時間午前7時42分時点でほぼ変わらずの1バレル=98.11ドル。北海ブレント7月限は11日に2.9%高の1バレル=104.21ドルで引けた。
原題:Oil Holds Gain as Trump Casts Doubt Over Ceasefire With Iran(抜粋)
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