(ブルームバーグ):米グーグル親会社のアルファベットは、同社として初の円建て社債を発行する計画だ。人工知能(AI)事業拡大に伴う巨額の資金需要を背景に、資金調達源の多様化を一段と進める。
事情に詳しい関係者によると、アルファベットは円債の主幹事にBofAセキュリティーズ、米国みずほ証券、モルガン・スタンレーを指名した。市場環境を見極めた上で近日中の起債を検討する。
アルファベットは今月、過去最大規模のユーロ建て債と初のカナダドル建て債で約170億ドル(約2兆6680億円)を調達した。今年は米ドルのほか英ポンドとスイス・フラン建てでも社債を発行するなど大型の資金調達を行っており、世界の債券市場で存在感を強めている。
今年の設備投資額は最大1900億ドルに達する見通し。AI向けデータセンターなどへの投資が資金需要を押し上げる中、円債市場で投資家需要がどの程度集まるのかが焦点となる。
円債は固定利付債(シニア無保証債)として発行する。アルファベットの発行体格付けはムーディーズ・レーティングスがAa2、S&Pグローバル・レーティングがAAプラスで、債券にも同等の格付けが付与される見通し。日本で販売される場合、投資家は適格機関投資家に限定される見込みだ。
米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイが円建て債で調達した資金を日本企業への投資に振り向けてきたほか、米マイクロソフトも先月、日本でのAIインフラに約100億ドルを投じる計画を示すなど、米大手の一部で対日投資の動きが出ている。アルファベットも円債発行を通じた日本市場との関係強化や将来的な投資拡大の可能性が市場で意識されそうだ。
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