(ブルームバーグ):バンカーにとって、好景気が続いている。
市場のボラティリティーがトレーディング需要を押し上げ、合併・買収(M&A)もようやく上向いたことを背景に、ウォール街のボーナスは3年連続の大幅な増加が見込まれている。報酬コンサルタントのジョンソン・アソシエーツが7日公表したリポートによると、M&A助言を担当する投資銀行員の今年のインセンティブ報酬は、前年比で10-20%以上増加する見通しだ。
企業の株式調達を支援するバンカーも同様の報酬増加が見込まれると、同リポートは指摘した。
トランプ政権の規制緩和に後押しされてM&Aが回復した2025年も、バンカーは大幅な報酬増加を手にしていた。投資銀行の好況は新年に入っても続いており、1-3月(第1四半期)に米大手銀行は相次ぎ記録的な利益を発表した。
ジョンソン・アソシエーツのマネジングディレクター、アラン・ジョンソン氏はインタビューで、「今年は銀行の年だ」と述べ、「トレーディングとM&A助言の競争が起きている」と続けた。
リポートによると、ボラティリティーによるトレーディング需要の活発化を受け、株式トレーダーの年末のボーナスは10-15%増加する見込み。債券トレーダーのボーナス増加率はそれより小さく、5-10%だろうと、ジョンソン氏は語った。

ただ、まだ年前半の段階であり、イラン戦争や経済、関税交渉、米金利動向を巡る不透明性が残る中で、見通しは変化する可能性がある。
ウェルスマネジメント・サービスへの需要は強いものの、相場下落がそれを打ち消し、インセンティブ報酬を押し下げる恐れはある。だが、現時点では堅調な資金流入と人材獲得競争の激化を背景に、ウェルスマネジメント担当バンカーのボーナスは5%増加すると、ジョンソン・アソシエ-ツは予想する。
ニューヨーク州のディナポリ会計監査官の推計によると、昨年は銀行界全体の利益急増に伴い、ウォール街のボーナス総額が492億ドル(約7兆7000億円)と過去最高に達した。年間のボーナス平均額は6%増の24万6900ドルとなった。
原題:Wall Street Poised for Bonus Increases in ‘Year of the Bank’(抜粋)
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