(ブルームバーグ):世界最大の資産運用会社、米ブラックロックは、上場しているプライベートクレジットファンドの評価額を約5%引き下げた。不良債権や評価損、リターン低下が重しとなっている。
中堅・中小企業向け融資を行う上場ファンドのブラックロックTCPキャピタル(TCPC)は7日、1-3月期(第1四半期)に評価損が3500万ドル(約54億7300万円)に達したと明らかにした。
それでも、同ファンド(15億ドル規模)の信用の質は改善していると強調し、シニア債への投資拡大やバランスシートの強化を進めていると説明した。前四半期に1株当たり17セントに引き下げた配当については据え置くとしている。
通常、借り手の債務返済が停滞していることを示す「ノンアクルーアル比率」は原価ベースで前四半期の9.7%から7.6%に改善した。ポートフォリオ上の融資2件は再編され、1件は売却された。投資先13社がノンアクルーアルの状態にある。
ブラックロックにとって、同ファンドは課題となっている。同社は昨年、ファンド融資大手HPSインベストメント・パートナーズを約120億ドルで買収するなど、プライベートクレジット分野への積極的な拡大を進めてきた。
TCPCファンドは1月、純資産価値(NAV)を19%引き下げたと発表し、株価が急落した。同ファンドは、アマゾン・ドット・コムの出店者を買収・運営するeコマース・アグリゲーター企業へのエクスポージャーや、破産申請した住宅改修会社レノボ・ホーム・パートナーズへの投資などが重荷となり、苦戦している。
原題:BlackRock Private Debt Fund Cuts Asset Value on Loan Markdowns(抜粋)
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