米国では2026年11月の中間選挙に向けた予備選が進む。特に共和党の候補選びは、イラン戦争やインフレの影響で支持基盤の動向が注視される中、トランプ米大統領の影響力を測る重要な指標となる。

5日行われたインディアナ州上院議会の予備選では、共和党内でのトランプ氏の求心力が依然として強いことが示された。調査会社デシジョン・デスクHQによると、トランプ氏が要求する選挙区再編を拒否した同州上院議員8人のうち、少なくとも6人が落選する見通しだ。トランプ氏は対抗馬の支援に回り、再選を阻止する構えを示していた。

残る2人のうち1人は勝利を確実にしたが、もう1人は接戦で、勝敗はなお確定していない。注目された今回の選挙で、トランプ氏は自身に逆らった場合の代償を党内に示した形だ。

トランプ氏は、これまで予備選で対抗馬を擁立する可能性を示唆することで圧力をかけ、党内議員をコントロールしてきた。ただ、トランプ氏の影響力を見極める上で、月内に投開票を迎えるケンタッキー州とルイジアナ州の連邦議会予備選はさらに大きな試金石となる。

トランプ氏は、自身や政権の政策に批判的な立場を取ってきた現職のトーマス・マッシー下院議員とビル・キャシディ上院議員に対して、こうした「脅し」を使っており、結果が注目されている。両州とも共和党の強固な地盤で知られる。

ミシガン州の州議会予備選では、中間選挙を前に共和党にとって警告となる結果も出た。民主党のチェドリック・グリーン氏が特別選挙で勝利し、同党による州上院の支配維持を確実にした。

オハイオ州では、トランプ氏が支持を表明した元大統領候補のビベック・ラマスワミ氏が共和党の知事候補指名を獲得した。任期制限で退任する共和党のデワイン知事の後任を争う11月の選挙で、同氏は民主党候補と対決する。

オハイオ州は歴史的に激戦州と見られてきたが、トランプ氏の下で共和党優位に傾いている。次の選挙でもその傾向を維持するのか、それとも現政権の経済運営への不満から民主党支持に回帰するのかが焦点となる。

オハイオ州の連邦上院議員候補を選ぶ民主党の予備選では、2024年の敗北を経て上院復帰を目指すシェロッド・ブラウン氏が指名を獲得した。同氏は労働者層を重視し、自由貿易協定に反対してきた。11月の本選では、共和党の現職と争う。

クック政治レポートは最近、オハイオ州の選挙見通しを変更し、共和党に逆風が吹いていることを示唆した。連邦上院選は「共和党やや優勢」から「接戦」に修正し、知事選の評価も「共和党優勢」から「やや優勢」へと見直した。

原題:Trump Shows Control Over Republican Base With Primary Wins (1)(抜粋)

--取材協力:Andrea Salcedo.

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