「言い分を聞かない」「面前で叱責」 遺族が導き出した“子どもを死に追いやる7つの指導例”

はるかさん
「大声で怒鳴られたり威圧的な言動をされたことがある方は、手を挙げてみていただけますか」

はるかさんがあげた不適切指導の具体例に、大勢の手が挙がりました。

はるかさんは、指導後に亡くなる、いわゆる“指導死”の遺族会「安全な生徒指導を考える会」を作って事例を分析。子どもを死に追いやる7つの指導の例を導き出しました。

▼威圧的、感情的な指導
▼言い分を聞かず思い込みで指導
▼組織的な対応をしない
▼他の生徒の面前で叱責
▼不安感や圧迫感与える場所で指導
▼他の生徒に連帯責任を負わせ、本人に負担感や罪悪感を与える
▼適切なフォローをしない

これらは2022年、文科省の生徒指導提要にも掲載されました。

こうした指導のほとんどを経験したという吉村真都さん(21)。5歳のときから水泳を続けてきました。

吉村真都さん
「先生に何と言っても聞いてもらえず、自分だけ一方的に怒られる。みんなの前で叱責するみたいなことはよくあって」

吉村さんは、大学2年のときにけがをして選手を引退、水泳部でコーチをしています。将来は体育の教師になりたいといいます。

吉村真都さん
「どなりつけられたところで、『やばい』と思うかもしれないですけど、特に自分の何かが変わることはなかった。生徒を威圧的に動かすのではなくて、じっくり時間をかけて指導していくことが大切かなと思いました」

吉村さんは、講義を終えたはるかさんに思いを伝えました。

吉村真都さん
「忙しい中や時間が無いときほど、考えが至らぬまま怒ってしまう場面をよく見る。職場の先生たちがしっかり助け合う」

はるかさん
「『自分だけで解消をしないといけない』と思ったら、『いいから黙れ』みたいなことになってしまう。1人で完璧にできることが素晴らしいのではなくて、相談できるのが素晴らしいなと思っているので、頑張って下さい」

はるかさんらは、不適切指導がどのような場面で起こりやすいのかなどを把握するため、子どもたちや教職員へのアンケート調査を、2026年度中にも行うということです。