(ブルームバーグ):肥満症治療薬の普及で人々の食事量は減少しているが、ガムの消費量は増えている。
米菓子メーカー、ハーシーのカーク・タナー最高経営責任者(CEO)は、肥満症治療などに使われる「GLP-1受容体作動薬」の普及が同社のガムやミント製品の売り上げ拡大に貢献していると述べた。代表ブランド「アイスブレーカーズ(Ice Breakers)」は現在、同社で3番目に売れている菓子ブランドとなった。タナー氏によると、売上高は前四半期に8%増加したという。
タナー氏は「(口臭対策や口腔ケアなどを目的とした)機能性スナックに対する需要が高い」と決算会見で語り、「GLP-1受容体作動薬の普及もその一因となっている」と述べた。
GLP-1受容体作動薬は消化を遅らせるため、使用者は吐き気や口の乾き、げっぷといった副作用を経験することがある。
こうした薬品の普及で消費者の食欲や食品購入が抑制される中、ガムやミント製品の販売増は、菓子メーカーのハーシーにとって追い風となっている。
一方で、肥満症治療薬の使用者がキャンディーやチョコレートを完全に買わなくなっているわけではない。タナー氏によると、これらはもともと少量パッケージで提供されることが多いためだという。
この分野は「感情的な側面が強く、食事ではなくご褒美として購入されている」と同氏は述べた。
タナー氏はまた、GLP-1受容体作動薬の利用拡大について多くの時間をかけて調査し、業績見通しに反映させていると説明した。
原題:Got ‘Ozempic Breath?’ Hershey Sees GLP-1 Lift for Mints, Gum (1)(抜粋)
--取材協力:Madison Muller.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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