(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)は、エネルギー価格やイラン戦争の終結に向けた前向きな進展が見られない限り、6月の次回政策委員会会合で利上げに踏み切る可能性が高い。事情に詳しい関係者が語った。
ECBは30日の政策委員会会合で、中銀預金金利を2%に据え置くことを決定した。
匿名を希望する関係者は、戦争が続けば利上げを回避できる可能性は極めて低いと述べた。一方で、現時点では何も決まったことはなく、状況は急速に変化し得るとも強調した。ECBの広報担当者はコメントを控えた。
ラガルド氏は、30日の会合後、今回は利上げを議論したものの見送り、6月に利上げを検討する考えを示した。次回会合では最新の経済見通しが提示される予定であり、エコノミストや投資家は0.25ポイントの利上げが選択されると見ている。
ラガルド氏は、今後6週間が「適切な時期」となり、「検証され、再検討された情報に基づいて十分な判断を下すために」経済を評価すると述べた。
これまでのところ、ECBの政策当局者は利上げの必要性に確信を持っていない。総合インフレ率は3%に上昇しているものの、原油や天然ガスの価格上昇は、他の分野に波及する二次的影響をまだ引き起こしていない。
ECBの金利発表の直前に公表されたデータでは、ユーロ圏の1-3月期(第1四半期)の国内総生産(GDP)成長率はわずか0.1%にとどまり、スタグフレーションへの懸念を強めたが、ラガルド氏はその見方を退けた。
原題:ECB Officials See June Hike If Energy Prices Don’t Ease First(抜粋)
--取材協力:Jana Randow、Alexander Weber.
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