(ブルームバーグ):スマートフォン用半導体で世界最大手の米クアルコムの株価が29日の時間外取引で上昇。半導体業界最大の成長源であるデータセンター市場での取り組みが前進しているとしたほか、中国のスマホ市場が回復するとの見通しを示したことが材料となった。
同社は決算発表に合わせ、主要なハイパースケーラーが今年後半にも同社製チップの採用を開始する見通しだと明らかにした。
もう一つの明るい材料として、同社は最大市場である中国のスマートフォン分野について、4-6月(第3四半期)に底打ちし、「次の四半期には前期比で成長に転じる」との見通しを示した。
株価は通常取引終了後の時間外でいったん下落したが、その後に切り返し一時15%高となった。年初来では8.5%安と、今年の半導体関連株の中で最も低いパフォーマンスとなっていた。
スマートフォン用半導体で世界最大手のクアルコムは、業界低迷からの回復を図っている。同社の29日発表によると、4-6月の売上高は92億-100億ドル(約1兆4800億-1兆6000億円)を見込む。レンジの上限である100億ドルでも、アナリスト予想平均の102億ドルに届かなかった。
人工知能(AI)コンピューター向けの需要急増で引き起こされたメモリー不足により、クアルコムの顧客企業はスマホの生産を減らさざるを得なくなっている。それ伴い、同社製チップの需要も減少している。
クリスティアーノ・アモン最高経営責任者(CEO)は発表資料で「厳しいメモリー環境に直面している」と述べた。
クアルコムは自動車向けなどの事業を強化し、スマホ市場への依存低減を進めてきた。ただ、半導体業界最大の成長源であるデータセンター需要の拡大はまだ取り込めていない。
一部項目を除く1株利益は2.10-2.30ドルを見込む。ブルームバーグが集計したアナリスト予想は2.38ドルだった。
原題:Qualcomm Rallies After Touting Data Center Client, China Rebound(抜粋)
(情報を追加します)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.