米グーグルの親会社アルファベットが発表した2026年1-3月(第1四半期)の売上高と利益が市場予想を上回った。クラウドコンピューティング部門の力強い成長が寄与し、人工知能(AI)インフラへの大規模な投資が収益に結び付き始めていることが示された。

1-3月の売上高はパートナーへの支払いを除いたベースで947億ドル(約15兆1900億円)となり、ブルームバーグがまとめたアナリスト平均予想の916億ドルを上回った。1株利益は5.11ドル。市場予想は2.62ドルだった。

アルファベットの株価は米国時間引け後の時間外取引で4%余り上昇した。29日終値は349.94ドルだった。

グーグルは、自社およびクラウド顧客向けに高性能サーバーを備えたデータセンターを可能な限り迅速に整備する計画の下で数十億ドル規模の投資を続けている。投資家は、需要が今後も拡大し続けるかどうかの手掛かりとしてクラウド事業に注目している。これはAIブームの進展速度を示す有力な指標とみられている。

グーグルは、人間並みの能力を持つAIの開発とその企業・消費者への提供を巡り、スタートアップのアンソロピックやOpenAIと激しい競争を繰り広げている。

クラウドコンピューティング部門の売上高は200億ドル。アナリスト予想は184億ドルだった。発表資料によると、同部門ではAIソフトウエアやAIインフラ需要を背景に「著しい成長の加速」が見られたという。受注残は前四半期からほぼ倍増し、4600億ドル超に達した。

四半期配当も5%引き上げ、0.22ドルとした。

アルファベットは2月、今年の設備投資が最大で1850億ドルに達するとの見通しを示した。前年の約2倍だが、競合他社の記録的な投資計画と整合的な水準としている。

ここ数年、グーグルはAI時代に向けた事業再構築を急いでいる。OpenAIやアンソロピックといったスタートアップのチャットボットの人気が高まる中でも、消費者が検索ページを利用し続ける習慣を維持しようとしている。グーグルは現在、多くの検索に対してAIが生成する回答を表示しており、グーグルからの流入に依存する企業の収益モデルに大きな影響を与えている。

ピチャイ最高経営責任者(CEO)は発表資料で、検索クエリは過去最高を記録しており、AIの統合が利用拡大を後押ししていると述べた。

これまでの四半期では、アルファベットの利益は宇宙開発企業スペースXなど非公開企業への投資評価額の増加によって押し上げられてきた。スペースXは年内の新規株式公開(IPO)を計画している。グーグルはアンソロピックの主要な投資家でもある。アンソロピックは先週、グーグルが最大400億ドルを投資すると発表した。

もっとも、グーグルと両社との関係は競争的な側面も強まっている。スペースXは現在、イーロン・マスク氏のAI企業xAIを傘下に持つ。さらにアンソロピックが提供するAIエージェント「Claude Code」が注目を集めており、グーグル社内ではAIコーディング分野でアンソロピックに後れを取ることの懸念が高まっている。

原題:Alphabet Sales Beat Estimates on Google Cloud, AI Customers (1)(抜粋)

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