27日の原油相場は上昇した。イラン戦争をめぐる和平協議再開を目指す取り組みが行き詰まり、ホルムズ海峡は事実上封鎖された状態が続いている。供給混乱が長期化するとの見方から、原油価格は上げた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、前営業日比1.97ドル(2.1%)高の1バレル=96.37ドルで終了。北海ブレント先物6月限は2.9ドル(2.8%)上昇し108.23ドルで終えた。

ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ大統領がこの日、イランの提案を協議するため国家安全保障担当の高官らとの会合を開いたと記者団に明らかにした。

27日に相次いだ報道は、米国とイランの交渉担当者の認識の隔たりが依然として大きいことを浮き彫りにし、早期の解決は見込みにくいとの見方を強めた。週末にはトランプ氏が、仲介役を担うパキスタンへの高官代表団の訪問計画を取りやめた。一方、イランは脅威にさらされている限り交渉には応じないと表明した。

停戦は4月初旬以降おおむね維持されているが、米国とイランの双方によるホルムズ海峡の封鎖により同海峡を通過する船舶数はほぼゼロ近くまで落ち込んだ。供給ショックによって原油や石油製品、天然ガスの供給が滞り、インフレ危機への懸念が高まっている。

BOKファイナンシャル・セキュリティーズのトレーディング担当シニアバイスプレジデント、デニス・キスラー氏は、米国は引き続きイランの核能力放棄を重視しており、短期的に和平合意が成立する可能性は低いと指摘。「原油価格は先物曲線の期先で一段と高くなっており、供給逼迫(ひっぱく)が長期化するとの見方が強まっている」と述べた。

ホルムズ海峡の封鎖が長引くほど、供給が少なくとも10%減少する状況に合わせて需要も下方調整を余儀なくされるとトレーダーは指摘する。各国が紛争後に放出した緊急備蓄の2倍以上に相当する10億バレルの供給喪失はほぼ確実で、需要破壊が広がる可能性もある。

原題:Oil Rises as Stalled US-Iran Peace Talks Keep Hormuz Strait Shut(抜粋)

--取材協力:Charles Gorrivan.

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