米ミレニアム・マネジメントから独立してヘッジファンドを設立したボビー・ジェイン氏だが、外部資金を全て返還し、ミレニアムの資金のみを運用する独占契約を同社と結んだ。

ブルームバーグ・ニュースが確認した社内文書によると、この戦略的提携により、ミレニアムは「ジェイン氏のヘッジファンドが持つ投資能力全体に独占的にアクセス」できるようになる。それでも、ジェイン氏の事業は独自の投資プロセスや運営モデル、人材基盤を持つ独立した企業として存続する。

ミレニアムで以前、共同最高投資責任者(CIO)を務めていたジェイン氏は、野心的なヘッジファンド・プラットフォームを2年足らず前に立ち上げていた。

事情を知る関係者によると、この合意は7-9月(第3四半期)に完了する見込み。関係者は非公開情報について話しているとして匿名を要請した。

ジェイン氏およびミレニアムの広報担当者はコメントを控えた。

ヘッジファンド業界に君臨するミレニアムやシタデル、バリアズニー・アセット・マネジメントといったレベルに肩を並べようと、ジェイン氏は奮闘してきた。こうした大手は安定したリターンと損失をなるべく出さない厳しい姿勢を売りに、顧客と資本の大部分を引き付け続けている。

ジェイン氏が、いつかは競合相手になることを目指した古巣のミレニアムと結んだ今回の合意は、新興マルチストラテジーファンドの厳しい状況を浮き彫りにする。昨年はアイスラー・キャピタル・マルチストラテジー・ファンドが清算に追い込まれた。新興ファンドは極めて高額な設立費用が、投資家へのリターンを大きく圧迫している。

原題:Jain to Return Cash, Exclusively Manage Millennium Money (1)(抜粋)

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