(ブルームバーグ):台湾外交部(外務省)の呉志中政務次長は24日、トランプ米大統領が中国の習近平国家主席との会談で、台湾に関して譲歩する可能性に懸念を示し、台湾政府はそうした事態を防ぐ取り組みをしていると明らかにした。
呉氏はブルームバーグ・ニュースの英語インタビューで、「われわれが最も恐れているのは、台湾が習氏、トランプ両氏の協議のメニューに載せられることだ」と述べ、「われわれは懸念している。それが起きないようにしなければならない」と強調した。
トランプ氏は5月14、15日両日、北京を訪問し、習氏と首脳会談を行う予定で、さまざまな商取引や購入契約が議題に含まれると広く見込まれている。当初は3月末の訪中予定だったが、イラン戦争でトランプ氏がワシントンにとどまる必要があったため延期された。

中国が自国領と主張する民主主義の台湾は、習氏の優先課題の上位にある。米中首脳会談では、習氏が台湾独立に反対する形で台湾に関する表現の変更に同意するようトランプ氏に迫る可能性が高い。そうした口頭での確認や米政策の正式な変更は、中国にとって大きな成果となる。
米国が表現変更を行わないとの保証を台湾政府に与えているか問われた呉氏は、「100%確実なものは何もない」と答えた。
ただし呉氏は、台湾が米国との共通利益の拡大を目指していることから、楽観的な見方も維持した。特に半導体産業や対米投資がその柱だ。
呉氏は米台「共通の国益を共有すればするほど、台湾が交渉のメニューに載せられないという安心感は高まると思う」とし、「現時点では安心している」と語った。
ホワイトハウス当局者は、トランプ氏が習氏との非常に前向きな会談を期待しているとした上で、台湾との関係に関する米政権の立場、いわゆる「一つの中国」政策に変更はないと述べた。
中国外務省は業務時間外のコメント要請に応じなかった。
原題:Taiwan Fears It’ll Be ‘On the Menu’ at Trump-Xi Summit (1)(抜粋)
--取材協力:Colum Murphy、Eric Martin.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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