デンソーは27日、半導体大手のロームへの株式取得提案について、取り下げることを含め、検討していることを明らかにした。ローム側からの賛同を得られていないという。

ロームも同日、同社が現時点で賛同の意向を表明していないのは事実だと明らかにした。日本経済新聞が25日の報道に対し、デンソーとロームがそれぞれコメントを発出した。

ローム株は27日の東京市場で大幅反落し、一時前営業日比16%安の3160円と2011年3月15日以来の日中下落率となった。デンソー株は5営業日ぶりに反発し、一時前日比4%高の1942円まで買われた。

デンソーは3月24日、ロームに対して株式取得に関する提案を行っていると発表した。直後の27日には、東芝と三菱電機の3社が事業・経営統合交渉を始めると発表しており、一気に国内パワー半導体業界の再編が進む可能性が浮上した。

背景には、個社の規模では海外勢に太刀打ちできない中、国内勢が再編することによって研究開発や生産への投資規模を拡大し、経営効率を高めることで海外勢に追いつきたい狙いがある。中国勢も政府支援や国産化政策を後ろ盾に技術を磨いており、危機感が高まっていた。

米調査会社オムディアによると、24年の世界のパワー半導体市場は推計710億ドル(約11兆3000億円)で、独インフィニオンや米クアルコムなど上位5社の売り上げが全体の3分の1強を占めると推計される。

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