イランはエネルギー輸送の要衝、ホルムズ海峡の通航再開と戦争終結に向け、新たな提案を米国に示した。核協議を先送りする内容が含まれるという。米当局者1人と事情に詳しい関係者2人から情報を引用し、米ニュースサイトのアクシオスが伝えた。

報道によると、パキスタンの仲介者を通じて米側に伝えられた提案は、戦闘の恒久停止に向けた協議を進めるため、停戦延長を求めている。核協議については、米国が実施するホルムズ海峡の封鎖解除を前提にその後に先送りする。

アクシオスによれば、パキスタンの仲介者はホワイトハウスに提案を渡したが、米側が検討する意向かどうかは不明。トランプ大統領は27日、ホワイトハウスのシチュエーションルームで、国家安全保障および外交当局者と会議を開催する予定という。

ホワイトハウスのウェールズ報道官は「デリケートな外交協議であり、米国はプレスを通じて交渉しない。大統領が述べた通り、米国が主導権を握っており、米国民を優先する取引だけを行い、イランの核兵器保有は決して許さない」とコメントを電子メールで公表した。

アクシオスの報道を受け、アジア時間27日の取引で、原油価格は上げ幅縮小し、株価は一段高となった。米株価指数先物は下げから上昇に転じ、一時0.1%高で取引された。

イラン戦争終結に向けた協議再開の取り組みは週末に頓挫した。トランプ大統領が特使の派遣を中止し、イラン側も脅迫された状況での交渉には応じないと表明した。

4月初め以降、停戦はおおむね維持されているが、両国の封鎖措置により、ホルムズ海峡は実質的に通航不能の状態が続く。国際エネルギー機関(IEA)は、世界の原油輸送の約5分の1が途絶する混乱を「史上最大の供給ショック」と警告する。

トランプ氏は25日、イランから新たな提案があったと認め、パキスタンでの協議のための訪問を中止するよう特使に指示した後、すぐに送られてきたと説明した。

「興味深いことに私がそれをキャンセルした直後、10分以内にずっと良い新たな案が示された。(イランは)多くを提案したが、十分でなかった」と記者団に語った。

原題:Iran Offers Deal to Reopen Strait, Delay Nuke Talks, Axios Says(抜粋)

(トランプ氏の発言を追加して更新します)

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