(ブルームバーグ):動画配信サービスの米Netflixは、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収合戦から撤退したものの、別のより小規模なスタジオ拠点を大幅に安い価格で確保する可能性がある。
交渉の対象となっているのは、ゴールドマン・サックス・グループなどの債権団が差し押さえたロサンゼルスの歴史的な映画スタジオ「ラドフォード・スタジオ・センター」。Netflixは2021年の売却価格18億5000万ドル(現在のレートで約2900億円)を大きく下回る価格で買収する方向で交渉を進めているとされる。

事情に詳しい関係者4人によると、最終的な価格は決定しておらず、契約もまだ成立していない。交渉に関与している1人によれば、予想価格は21年の売却時の3分の1以下だという。
かつてサイレント映画の撮影所だったこのスタジオは長年にわたり、「ギリガン君SOS」や「となりのサインフェルド」など多くの人気テレビシリーズの拠点となってきた。
ラドフォードを現在所有するハックマン・キャピタル・パートナーズは、11億ドル規模の債務不履行(デフォルト)に陥った。昨年、借り換え交渉がまとまらず、ゴールドマンを中心とする債権団に物件を引き渡した。
金利上昇に加え、23年の脚本家・俳優組合によるストライキ後の制作激減を受け、ロサンゼルスにあるスタジオの不動産価値は急落している。
制作側がエンターテインメント大手の所有するスタジオに制作拠点を移したことで、ハックマンのようなスタジオ系列外の家主は特に大きな打撃を受けている。撮影許可手続きを行う地元の団体フィルムLAによると、ロサンゼルスの撮影用ステージの稼働率は昨年上期に62%まで低下した。
一方、Netflixは不動産拠点を集約したい考えで、少なくとも昨年から、ハドソン・パシフィック・プロパティーズから賃借しているハリウッドのビル群からの移転を検討してきた。
ハックマン、ゴールドマン、Netflixの担当者はコメントを控えた。
原題:Netflix Is in Talks to Buy LA Studio Lot Seized by Goldman (1)(抜粋)
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