(ブルームバーグ):米ソフトウエア大手アドビは21日、最大250億ドル(約3兆9900億円)規模の自社株買いを実施すると発表した。投資家の間では、人工知能(AI)が同社の事業を揺るがすと懸念されており、株価が2年以上にわたり下落基調にある。
新たな自社株買い枠の有効期間は2030年4月まで。ダン・ダーン最高財務責任者(CFO)は発表資料で、「当社の安定したキャッシュフローと、投資家に長期的な価値を提供していることへの自信を明確に示すものだ」と説明した。
発表を受け、株価は時間外取引で一時約2%上昇した。もっとも年初来では29%下落し、24年初めからは60%近く下げている。
AIがビジネスモデルを変える可能性があるとの懸念から、一部のソフトウエア企業で投資家の評価が低下しており、アドビもその一角にある。生成AIの普及で、これまでクリエイターの標準とされてきた、同社の高価な製品を使わなくとも、画像や動画の制作が容易になった。グーグルの動画作成ツール「Veo 3」など、人気の高い、多くの新しいAIツールが競合企業によって開発されている。

複数のソフトウエア企業が、投資家に前向きなシグナルを狙い自社株買い計画を発表している。米セールスフォースは3月、資金を借り入れて250億ドル規模の自社株を取得すると明らかにした。
今回の買い戻し枠は、24年3月に発表された250億ドルの自社株買い計画に代わるもの。アドビはその枠をほぼ使い切っていた。
原題:Adobe Announces $25 Billion Buyback Following Share Slide (1)(抜粋)
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