(ブルームバーグ):アップルの最高経営責任者(CEO)を退任するティム・クック氏は21日、自身は「健康」であり、取締役会長職を長く務める計画だと社員に述べた。
クック氏(65)は前日、ハードウエア部門トップのジョン・ターナス氏に9月1日付で経営を引き継ぐと発表した。アップル本社のスティーブ・ジョブズ・シアターでこの日開かれた全社会議では、人工知能(AI)や製品計画、デザインなどが議題となった。
クック氏は「取締役会長としてアップルでの歩みを続けられることを光栄に思う。私は健康だ。エネルギーレベルは高く、この新しい役割を長く続けるつもりだ」と述べた。

これらの発言は、クック氏がCEO職から退く理由を巡る臆測を抑える狙いがあるとうかがわれる。ターナス氏は長年後継者と見られてきたが、クック氏がこれほど早期に退任を決めるとは、これまでに示唆がなかった。
事前に用意した発言の後、なぜ今退任を決めたのか問われ、クック氏は「史上最高の移行」を望んだからだと説明した。それには「事業が好調であること」と、「素晴らしい製品ロードマップがあること」、ターナス氏の「準備ができていること」が必要だったと述べた。

一方のターナス氏(50)はアップル社員を前に「このタイミングでこの役割に就くことは、特にエキサイティングだ。断言する。世界を再び変えてみせる」と述べた。
同氏は「信じられないほどのロードマップが控えている。アップルで製品とサービスを開発してきた私のキャリアでも、最も刺激的な時期だ。これは誇張ではない」と語った。
カリフォルニア州クパチーノに本社を置くアップルは、今秋に折りたたみ式の「iPhone」を投入すると見込まれている。複数の新しいホームデバイスやウエアラブルの開発も進めている。
「AIはほぼ無限の可能性を生み出すだろう」とターナス氏は述べた。「当社は新たな可能性を次々と解き放ち、製品やサービスにまったく新しい機会をもたらすことができる。それがユーザーにとって何を意味するのか、本当に楽しみだ」と話した。
昨年同社のデザインチームを引き継いだターナス氏は、アップル製品の外観や操作性を引き続き重視すると約束した。「デザインはアップルの中核であり、今後も力を入れていく」と述べた。
同氏はまた「企業としてのわれわれの本質は変わらない。われわれの使命も変わらない」と述べた。
原題:Apple’s Cook Says He’s ‘Healthy’; Ternus Promises AI Products(抜粋)
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