海上輸送の要衝であるホルムズ海峡で18日、混乱が広がっている。イラン外相の開放宣言から24時間足らずで、同国は再び海峡封鎖に動いた。

船主2社によると、イランはホルムズ海峡は封鎖されていると無線通信で船舶に通告。ある超大型タンカーは銃撃を受けていると無線で発信したという。

また、イスラエルとレバノンでの停戦にもほころびが生じつつある。イスラエル国防軍(IDF)は、停戦に違反して部隊に接近した「破壊工作員」を攻撃したと発表した。

イランは、レバノンを拠点とする親イラン民兵組織ヒズボラとイスラエルの10日間に及ぶ停戦期間中はホルムズ海峡を開放すると説明。ホルムズ海峡の開放とレバノン停戦を関連付けていた。

トランプ米大統領は17日、イランとの7週間に及ぶ戦争を終結させるための合意が間近に迫っているとの見方を表明。イランの「核のちり」の回収に米国が協力すると述べていた。

これに対し、イラン外務省のバガイ報道官は17日遅くに国営テレビで、「濃縮ウランはイランの国土と同じように、われわれにとって神聖なものであり、いかなる状況下であれ、どこへも移送されることはない」と発言。核問題を巡る双方の隔たりが大きいことが浮き彫りとなっていた。

イランは、米国がホルムズ海峡で海上封鎖を継続していることを批判しており、18日に亀裂が表面化し始めた。

英国海軍は、タンカー1隻がイスラム革命防衛隊(IRGC)の武装ボートに接近され、その後発砲を受けたと発表した。船舶と乗組員は無事だという。

またイランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師は、国軍記念日に合わせた声明で、「海軍は敵に新たな敗北の苦さを味わわせる準備ができている」と述べた。ただ、発言がホルムズ海峡を巡る直近の動きに直接関連しているのかは明らかでない。

複数の石油タンカーが同日、海峡通過を試みた後にUターンした。進路を変更した理由は現時点で分かっていない。

原題:Hormuz Chaos, Lebanon Clashes Undermine Trump Peace Deal Hopes(抜粋)

--取材協力:Sara Gharaibeh、Kate Sullivan.

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.