オーストラリアが、日本から先進的な海軍護衛艦を購入する150億-200億豪ドル(約1兆7100億-2兆2800億円)規模の契約に署名する見通しとなった。この合意は、豪海軍の近代化を後押しし、世界の防衛市場での主要なプレーヤーを目指す日本にも追い風となる。また、両国間の安全保障関係の一層の強化が期待される。

オーストラリア政府報道官によると、同国のマールズ国防相と日本の小泉防衛相が、18日にメルボルンで行われる署名式に出席する。

この契約は、11隻の護衛艦のうち最初の3隻を対象としている。このうち、水中戦・防空向きのもがみ型護衛艦は、オーストラリアのアンザック級艦に代わり配備される予定だ。三菱重工業が主契約者を務める。

もがみ型護衛艦は、競合するドイツのメコA-200型護衛艦より高価だが、レーダー探知を回避する「ステルス性」を備え、長距離ミサイルを発射できる32基の垂直発射装置を搭載している点で優位に立つ。計画によると、最初の3隻は日本で、残りはオーストラリアで建造される。最初の艦は2029年に引き渡され、2030年に就役する。

三菱重工は昨年8月、ドイツのティッセンクルップ・マリン・システムズを抑え、優先交渉先に選定された。高市早苗政権が、より大規模で収益性の高い防衛産業の構築を目指す中、日本の防衛装備に対する信頼が示された格好だ。

海上自衛隊のもがみ型護衛艦

協力深化

世界的に軍事支出が増加する中、日本の防衛企業に大きな市場を創出することを目的に、日本政府は今後数週間以内に、殺傷力を持つ軍事装備の輸出規制を撤廃する方針だ。

近年、日本とオーストラリアは防衛協力を一層深化させ、大規模な合同軍事訓練を行っている。昨年12月には、小泉氏とマールズ氏が、防衛政策、技術、産業開発から宇宙、サイバー、統合防空・ミサイル防衛に至るまで、定期的な協議を行う計画を発表した。

小泉氏とマールズ氏は今月、東京でも会談した。国内報道によると、高市氏は5月の大型連休中、オーストラリアを訪問する予定だ。

オーストラリア政府は2024年初め、別の艦艇の納入遅延により水上艦隊が縮小するなど、防衛戦力が「目的に適合していない」として、新たな護衛艦の導入を決定した。

原題:Australia to Sign Multibillion-Dollar Deal for Japanese Warships(抜粋)

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