(ブルームバーグ):人工知能(AI)スタートアップのアップスケールAI(Upscale AI)が、企業価値約20億ドル(約3190億円)の評価額で、新たな資金調達ラウンドに向けた協議を進めている。事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。
同社は、AIコンピューティング・クラスターを接続するインフラの構築を手掛けている。非公開の情報だとして匿名を条件に語った関係者によると、1億8000万-2億ドルの調達を目指して協議を重ねているという。
このラウンドが実現すれば、過去7カ月で3回目の調達イベントとなる。同社は昨年9月、資金調達ラウンド前の段階であるシードファイナンスによって1億ドル余りを調達。今年1月には、ヘッジファンド運営会社タイガー・グローバル・マネジメントとプレムジ・インベスト、ゾラ・イノベーションが主導するシリーズAラウンドで2億ドルを調達した。
協議は進行中であり、詳細は変更される可能性がある。アップスケールAIはコメントを控えた。
同社は、AIデータセンターのより効率的な稼働を支援する専用チップやネットワーク機器、ソフトウエアを開発している。研究所や大手テック企業がAIコンピューティング機能の拡充を急ぐ中、同社は新たなハードウエアとソフトウエアによるAIインフラ改善の目標を掲げる新興企業の一つ。
アップスケールAIは、ネクストホップAI(Nexthop AI)などのスタートアップと競合している。ネクストホップAIは、アンドリーセン・ホロウィッツやライトスピード・ベンチャー・パートナーズからの資金調達により、3月に評価額が42億ドルに達した。シスコシステムズやブロードコム、アリスタ・ネットワークスといったネットワーク機器大手も、自社システムをAI時代に適応させようとしている。
アップスケールAIは、ビットコインのマイニング(採掘)企業であるオーラダインからスピンオフ(分離・独立)した。同社幹部は1月にブルームバーグに対し、年内に製品を提供する計画であることを明らかにした。
原題:Tiger Global-Backed Upscale AI In Talks for $2 Billion Valuation(抜粋)
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