トランプ米政権は、アンソロピックの強力な最新人工知能(AI)モデル「ミトス」について、主要な連邦政府機関で利用できるよう準備を進めている。背景には、ミトスがサイバーセキュリティーリスクを著しく高める恐れがあるとの懸念がある。ブルームバーグ・ニュースが確認したメモで分かった。

ホワイトハウス行政管理予算局(OMB)のグレゴリー・バーバッチア連邦政府最高情報責任者(CIO)が14日、閣僚級省庁の当局者に宛てた電子メールで、ミトスの利用を開始できるよう、OMBが保護措置を講じていると伝えた。

メールでは、各機関がミトスを利用できるようになるのかは明言しておらず、提供時期や利用方法についての具体的な説明もない。

匿名を条件に語ったアンソロピック関係者によると、同社は限定公開に先立ち、米政府内の高官に対してミトスの能力について説明を行った。攻撃および防御の両面にわたるサイバー分野での応用が含まれていたという。

アンソロピックはあまりにミトスが強力だとして、ハッカーの悪用リスクを理由に一般公開を見送った。こうした中、企業や政府の重要なコンピューターシステムへの不正侵入がミトスによって容易になりかねないとの懸念が政財界から上がっている。

ホワイトハウス当局者は電子メールで、政府はAI企業と連携し、重要なソフトウエアの脆弱(ぜいじゃく)性の防御に資するよう取り組みを続けていると述べた。ただし、この件に関する具体的な質問には回答しなかった。

アンソロピックはコメントを控えた。

アンソロピックの最新AIモデル「Mythos(ミトス)」の出現を受け、当局者はサイバーセキュリティー上のリスクがより予測困難になると懸念する。

原題:White House Moves to Give US Agencies Anthropic Mythos Access(抜粋)

(詳細を加えて更新します)

--取材協力:Rachel Metz.

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