(ブルームバーグ):米電気自動車(EV)大手テスラのピックアップトラック「サイバートラック」の販売をここ数カ月間支えているのは、イーロン・マスク氏が率いる他の企業だ。異例の構図で、サイバートラックが一般消費者の支持を得られていないことをあらためて示している。
S&Pグローバル・モビリティがブルームバーグニュースに提供した登録データによると、10-12月(第4四半期)に米国で登録された7071台のサイバートラックのうち、18%超に当たる1279台をマスク氏が率いる宇宙開発企業スペースXが占めた。同氏の他の事業も、この期間にさらに60台を取得した。
つまり、同期間に登録されたサイバートラックのおよそ5台に1台が、マスク氏が手掛ける企業グループ内で移転されたことになる。購入額は総額1億ドル(約160億円)を超えるとみられ、こうした動きは今年に入っても続いている。

数字から見えるのは、テスラがサイバートラックの納車を開始してからわずか2年での消費者需要の落ち込みだ。スペースXを含むマスク氏が率いる企業への販売がなければ、第4四半期のサイバートラックの登録台数は51%減少していたことになる。
調査会社オートフォーキャスト・ソリューションズのグローバル車両予測担当バイスプレジデント、サム・フィオラーニ氏は、「テスラはサイバートラックの買い手を失いつつある」と指摘した。
テスラ、マスク氏、スペースXはいずれもコメント要請に応じなかった。
テスラは車種全体で販売が低迷し、3年連続で年間販売がマイナスとなる可能性に直面しており、立て直しへ圧力が高まっている。かつてはEVで揺るぎない首位に立っていたが、2025年販売台数ではEVメーカー世界トップの座を中国の比亜迪(BYD)に明け渡した。
原題:Tesla Cybertruck Sales Were Inflated by a SpaceX Buying Spree
(抜粋)
--取材協力:Kara Carlson.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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