ニュージーランド(NZ)のウィリス財務相は、米ワシントンに集まった各国財務相の間で、中東情勢の先行き不透明感や各国がどのように備えるべきかについて、懸念が強まっていると指摘した。

ウィリス氏は「ブルームバーグ・ビジネスウィーク・デイリー」のテレビインタビューで、「世界の石油市場がこのように混乱している時、消費者にはインフレの影響が及び、各国の成長にも影響を与えるという共通の懸念がある」と語り、「率直に言って、今回の事態は世界全体を本来よりも貧しくした」と述べた。

国際通貨基金(IMF)の春季会合に出席するためワシントンを訪れているウィリス氏は、地球の南端に位置し国土面積が比較的小さいNZは、紛争の主要当事国の意思決定に影響を与えることはできないと説明した。

「しかし、紛争の現場からかなり離れていても、経済的な影響はわれわれにとって非常に大きい」と同氏は語った。

NZの今年の成長率は約3%と予想されてきたが、ウィリス氏はこの見通しはもはや現実的ではないとした。

「われわれが大きく依存している精製燃料の一つであるディーゼルの価格は2倍となり、ガソリン価格も約35%上昇している」と指摘。「そのため、消費者はすでにガソリンスタンドで価格上昇の圧力を感じており、これが経済全体にインフレ圧力となり、経済の潜在的成長力を押し下げる可能性がある」とした。

燃料コストの高騰を受け、NZ政府は供給途絶のリスクにも備えている。

「われわれは、国家燃料備蓄の増強や、将来的に自主的な需要抑制を求める可能性を含む燃料対応計画の策定を通じ、最悪の事態に備えている」とウィリス氏は語った。

原題:NZ Finance Minister Says Iran War has Made ‘Whole World Poorer’(抜粋)

--取材協力:Carol A Massar、Tim Stenovec.

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