(ブルームバーグ):チリの新政権は、許認可手続きの迅速化や規制改正を通じて、銅の生産拡大を従来計画より前倒しする方針だ。マス鉱業相がインタビューで明らかにした。
経済・振興・観光相も兼務する同氏によると、カスト新大統領が率いる政権は、今後4-5年以内に銅の年間生産量が600万トンに達すると予想。一方、チリ銅委員会(コチルコ)は、今年の560万トンから同水準に達するには2033年までかかると見込んでいた。

マス氏は「一部の鉱山拡張を確実に進めるため、投資拡大を図っている」と述べ、大規模と中規模の両鉱山で増産を目指す考えを示した。
世界の銅採掘量の約4分の1を占めるチリでは近年、鉱石の品質低下に加え、既存鉱山や新規プロジェクトでのトラブルが相次ぎ、生産が伸び悩んでいる。人工知能(AI)向けのデータセンターや電動化の進展で需要が高まる中、供給不足が懸念される世界市場にとって、生産拡大は朗報となる。また、30年の任期満了までに経済成長率を現在の2.5%から4%へと引き上げたいと考えているカスト氏にとっても追い風だ。
政府の計画の中核を担うのは銅生産大手のコデルコだ。マス氏は「コデルコの大規模な変革を推し進める」とし、「過去の政権は改革を実行できなかった。したがって、われわれはより強力に取り組む必要がある」と語った。
原題:Chile Looks to Speed Up Copper Expansion Amid Tight Supply (1)(抜粋)
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