英銀HSBCホールディングスのジョルジュ・エレデリー最高経営責任者(CEO)は、不安定化する国際情勢に投資家が対応を迫られる中で、中東での衝突と「不確実性」の広がりが顧客の信頼感に打撃を与え始めていると警告した。

エレデリーCEOはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、イラン戦争について、「中東での出来事に悲しみと懸念を抱いている。いつまで続くかも気掛かりだ。一定の不確実性が全体の信頼感の重しになりつつある」と語った。

原油や精製品の価格だけでなく、肥料や金属にも影響が及ぶと想定し、「今回の衝突が続けば、中東にとどまらずグローバルに影響が及ぶことが心配だ」と同氏は警戒する。

ジョルジュ・エレデリーCEO

JPモルガン・チェースのアナリストによると、HSBCは中東へのエクスポージャーが最も大きい欧州銀行の一つ。税引き前利益の約4%を同地域が占める。イラン戦争が始まって以降、一部の富裕層は、シンガポールや香港など代替拠点の検討に動き始めた。

地政学的逆風にもかかわらず、エレデリー氏は回復力に自信を示す。コロナ禍の混乱に対応した経験が助けとなり、状況が安定した時点で迅速に方向転換する準備が整っていると述べた。

ブルームバーグが先月伝えたところでは、エレデリーCEOは人工知能(AI)を積極的に導入し、ミドルオフィスおよびバックオフィスを縮小する方針を打ち出した。今後数年の大幅な人員削減に伴い、全従業員の約10%に相当する約2万人の職が影響を受ける可能性がある。

ブルームバーグTVのインタビューに応じるエレデリー氏

原題:HSBC CEO Warns Mideast Conflict Is Denting Global Confidence(抜粋)

--取材協力:Paul van Deventer.

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