(ブルームバーグ):キューバのディアスカネル大統領は、米国による侵攻があれば軍と国民を総動員して対抗する構えを示す一方で、米国からの石油探査投資については受け入れる用意があると表明した。
ディアスカネル氏はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューで、「打ち負かせない敵はいない」と言明。トランプ米大統領がキューバに対する経済的圧力を強め、ベネズエラやイランに続く次の標的になり得ると示唆していることについて問われ、対決スタンスと融和姿勢を織り交ぜて応じた。
米国は先月、ロシアからの原油約73万バレルの輸送をキューバ向けに認め、事実上の石油封鎖を一部緩和した。トランプ氏は当時、キューバ国民にとって必要なため輸送を認めたと説明していた。
ディアスカネル氏は、この供給では月間需要の3分の1しか賄えないとし、再生可能エネルギーや省エネを含む「エネルギー転換の包括的戦略」を策定していると語った。
「われわれは新たな油田を探査しており、探査・掘削分野での外国からの投資に門戸を開いている」とも述べ、「参入を望む米企業を歓迎する用意がある」と明らかにした。
対米協議を確認して以降、キューバ政府は一部の政治犯を釈放し、海外在住キューバ人からの投資受け入れ拡大も提案している。
ディアスカネル氏は、ルビオ米国務長官とは協議していないとした上で、政治犯の釈放や複数政党制選挙の実施、労働組合や報道の自由の承認を米国が要求したとの見方を否定した。
トランプ政権は、キューバ経済を悪化させ、政治・経済改革を主導する能力に欠けるとしてディアスカネル氏の退陣を望んでいる。同氏が排除されれば、米軍が関与した1月の作戦でベネズエラのマドゥロ大統領(当時)が失脚して以来、2人目の中南米首脳となる。
これに対しディアスカネル氏は、キューバの苦境に政府の責任はないとし、1960年代から続く米国の貿易禁輸を原因に挙げた。NBCに対し、外国からの攻撃に対しては「全人民戦争」政策に基づき防衛すると強調。「すべてのキューバの男女には任務と目的があり、防衛すべき持ち場がある。それぞれが防衛における役割を担うことになる」と述べた。
原題:Cuba Open to US Oil Investment Yet Ready to Stand Up to Trump(抜粋)
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