(ブルームバーグ):米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は、税負担の高さにもかかわらずカリフォルニア州への移住を呼びかけた。新たな課税導入が見込まれる中、ここ数カ月で複数の富豪が同州を離れている状況とは対照的な発言となった。
世界第10位の富豪であるフアン氏はスタンフォード大学で9日に開かれたイベントで、「私は誰にでもこう言っている。『カリフォルニアに移住しなさい。去ってはいけない。世界一高い税金だが大丈夫だ』」と述べ、「気候も素晴らしい」とも語った。

同イベントには、州の富裕税構想を支持して批判を受けたカンナ下院議員や、マクマスター元米大統領補佐官(国家安全保障担当)も参加し、人工知能(AI)分野における米国の役割について議論した。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、フアン氏の保有資産は1523億ドル(約24兆円)。同氏はこれまでにも、シリコンバレーに住むことを自ら選んだ以上、新たな課税には「全く問題ない」と述べていた。こうした発言は、カリフォルニア州で検討されている住民投票案に反発する富裕層の動きと対照的だ。同案は医療財源不足を補うため、純資産に対して1回限り5%の課税を求める内容となっている。
グーグルの共同創業者セルゲイ・ブリン氏とラリー・ペイジ氏といった億万長者も同州を去っている。ピーター・ティール氏は自身の投資会社ティール・キャピタルのマイアミ拠点開設を発表。ベンチャーキャピタリストでトランプ政権のAI担当責任者であるデービッド・サックス氏は、カリフォルニア州からテキサス州オースティンへの移住を明らかにしている。
原題:Nvidia CEO Says ‘Move to California’ After Billionaires Leave(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
©2026 Bloomberg L.P.