イングランド銀行(英中央銀行)は、アンソロピックの新たな人工知能(AI)モデル「Mythos(ミトス)」が及ぼす影響について金融機関と協議する方針だ。英規制当局は米国などと同様、このツールがもたらすリスクに警戒を強めている。

事情に詳しい関係者によると、ミトスは、今後2週間以内に予定されている英中銀のクロス・マーケット・オペレーショナル・レジリエンス・グループ(CMORG)とそのAIタスクフォースの会合で議題となる。会合には財務省や英金融行動監視機構(FCA)、国家サイバーセキュリティーセンター(NCSC)の各代表も参加する見通しだ。会合については、英紙テレグラフが先に報じていた。

米ウォール街の銀行は同モデルの社内テストを開始している。トランプ政権が経営陣に対し、ミトスを軽視せず、脆弱(ぜいじゃく)性検出にその能力を活用すべきだと警告したことを受けた動きだ。カナダ銀行(中央銀行)も10日、銀行や金融機関と会合を開き、ミトスがもたらすサイバーセキュリティー上のリスクについて意見交換した。

こうした一連の会合は、新たなタイプのサイバー攻撃が金融業界にとって最大級のリスクになりつつあるという規制当局の懸念の高まりを映している。

ミトスは主要なすべての基本ソフト(OS)やウェブブラウザーで脆弱(ぜいじゃく)性を特定し、悪用する能力を備えた高度な新モデルだとアンソロピックは説明している。

原題:Bank of England Set to Discuss Anthropic’s Mythos With Banks(抜粋)

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