中国軍の戦闘機が危険な操縦で、アメリカ軍機に異常接近しました。その映像が公開されました。

カメラのすぐ目の前を飛行するのは、中国海軍の殲11戦闘機です。

アメリカインド太平洋軍によりますと、今月21日、アメリカ軍の偵察機が南シナ海上空の国際空域で通常の偵察活動を行っていたところ、中国軍の戦闘機が危険な操縦で接近。およそ6メートルの距離にまで近づいたため、アメリカ軍機が衝突回避行動を取らざるを得なくなったということです。

アメリカ軍は声明で、「インド太平洋地域のすべての国が国際法に則って、国際空域を安全に使用することを期待する」として、中国側に危険な行為を行わないよう求めました。

アメリカのオースティン国防長官は、11月に中国の魏鳳和国防相と会談した際、中国軍機による危険な行動が増えていると指摘し、事故のリスクが高まっているとの懸念を伝えていました。