(ブルームバーグ):S&Pグローバルによると、原油現物取引の世界的指標であるデイテッド・ブレント(積載日確定後のブレント原油)が2日、一時1バレル=141.37ドルに達した。ロシアによるウクライナ侵攻時の水準を上回り、2008年以来の高値となった。

今回の急騰は、先物価格と現物市場の一部価格との乖離(かいり)が拡大していることを示している。供給不足が深刻化する中、現物市場では価格が一段と押し上げられている。
デイテッド・ブレントは、実際の原油積み荷の売買に関わる多くの取引の基準となっている。一方、先物市場は実物の受け渡しを伴わない原油取引の比重が大きい。
ホルムズ海峡はすでに1カ月以上にわたり事実上封鎖されており、国際エネルギー機関(IEA)はこれを原油市場における史上最大の供給混乱と位置付けている。同海峡は世界の原油輸送量の約5分の1が通過する要衝であり、製油業者は入手可能な原油の確保に奔走している。
デイテッド・ブレントがこれほどの高値を記録したのは約18年前で、数カ月にわたる世界金融危機によって歴史的な原油高騰が崩壊する直前だった。
現物価格の上昇は北海での需要の強さを反映している。トレーダーはここ数日、過去最高水準のプレミアムで積み荷の入札を行っている。
一方、インターコンチネンタル取引所(ICE)で取引される北海ブレント先物は2日時点で約107ドルと2022年の水準を依然として下回っている。
原題:Key Real-World Oil Price Soars to Highest Level Since 2008 (1)(抜粋)
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