(ブルームバーグ):米アップルは音声アシスタント「Siri」について、1回の指示で複数の要求に対応する新機能をテストしている。事情に詳しい関係者が明らかにした。導入から15年近くたつSiriが、新たな境地を切り開くことになる。
開発の非公開を理由に匿名で語った関係者によると、同社は年内にリリース予定の「iOS 27」「iPadOS 27」「macOS 27」の一部として、この機能の開発を進めている。Siriの能力は最新の人工知能(AI)アシスタントに近づく見通しだ。
新機能では、「天気を調べ、カレンダーに予定を入れ、メッセージを送信する」といった複数の要求を1回の指示(プロンプト)にまとめることができる。現在のSiriはそれぞれ指示する必要があり、AI分野で後れを取っている。

今回の取り組みは、2011年10月に初めて導入されたSiriを抜本的に刷新し、現代化を図る計画の一環だ。アップルは、ユーザーの個人情報や画面上の内容など文脈を読み解ける、より高度なツールにSiriを進化させることを目指している。
同社は6月8日に開催する世界開発者会議(WWDC)で、新型Siriを含むAIシステム「Apple Intelligence」の機能を披露する見通しだ。実現までには長い時間を要した。アップルは24年6月、AIを強化した新型Siriを初めて公開したが、技術的な問題で導入が何度も延期された。
ブルームバーグ・ニュースの既報によると、新型Siriは今秋のリリースに向けて順調に作業が進んでいる。
同社の広報担当者はコメントを控えた。
今回の開発でSiriとのやり取りは効率化され、時短ツールとして利用が拡大すると期待される。
1回の指示で複数の要求を処理する機能は、OpenAIの「ChatGPT」やグーグルの「Gemini」など、大規模言語モデル(LLM)を活用した最近のAIアシスタントでは標準となっている。グーグルの音声アシスタントは、過去10年の間にこうしたタスクに対応していた。
原題:Apple Tests Siri Feature That Handles Multiple Commands at Once(抜粋)
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