ウクライナ東部ルハンシク州の知事は、ロシア軍に占領された要衝の奪還に向け、ウクライナ軍が“前線で成功を収めている”と述べました。

ロシアが7月に全域の制圧を宣言したルハンシク州をめぐり、州知事は現地メディアのインタビューで、西部の集落クレミンナ付近で最も激しい戦闘となっているとしながらも、“この方面の前線でウクライナ軍は成功を収めている”と話しました。

クレミンナについては“ロシア側はこの場所を手放すことになった場合、防衛線が崩れることを理解していて、周辺にかなり多くの人員や装備を集中させている”と話し、戦略的に重要だと強調しています。

州知事は、26日もウクライナ兵がクレミンナからそう遠くない場所まで来ていて、少しずつ前進を続けているとしていました。

一方、ウクライナ南部ヘルソン州ではロシア側の攻撃が続いています。州知事は27日、ロシア軍が主要インフラ企業を砲撃したと明らかにしました。周辺にある幼稚園や民家も損傷したということです。

ウクライナのティモシェンコ大統領府副長官はこの日、2人の赤ちゃんが生まれた産科病棟も攻撃を受けたとしていますが、死傷者はいなかったということです。