(ブルームバーグ):米宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック・ホールディングスが、商業宇宙飛行のチケット販売を限定的に再開した。英資産家リチャード・ブランソン氏が創業した同社が、2年間の中断を経て宇宙観光事業の再開に向けて動き出したことを示しており、同社株は急上昇した。
同社は宇宙飛行ツアーのチケットを一定数販売したと発表。価格は1枚75万ドル(約1億2000万円)と、従来の販売価格より約10万ドル高い水準だ。同社は24年、次世代宇宙船「デルタ」の開発に注力するとの理由でチケット販売を停止していた。
発表を受け、米株式市場の時間外取引で、同社株は一時22%上昇した。だが、宇宙飛行への需要が限定的であることや技術的課題に直面していることを背景に、年初からこの日の通常取引終値までは約30%下落していた。
ジェフ・ベゾス氏率いる航空宇宙企業の米ブルーオリジンが宇宙観光飛行を「少なくとも2年間」停止する方針を明らかにした後、ヴァージン・ギャラクティックは短時間の宇宙観光に注力する唯一の主要企業となっていた。
チケット販売の再開と同時に発表した2025年10-12月(第4四半期)決算は、売上高が約31万2000ドルと、ブルームバーグがまとめたアナリスト平均予想の36万ドルを下回った。1株当たり損失は98セントと、アナリスト予想平均の82セントの損失より大きかった。
また、2代目となる宇宙船「スペースシップ」は、今年の第4四半期後半から27年初頭にかけて就航する見通しで、その頃に宇宙飛行の拡大を図るとしている。
原題:Virgin Galactic Is Booking Space Trips at $750,000 Apiece (1)(抜粋)
--取材協力:Sana Pashankar.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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