米連邦準備制度理事会(FRB)のクック理事は26日、イラン戦争の影響で当面のリスクバランスが変化し、政策担当者にとって雇用よりインフレの不安の方が大きくなったと語った。

クック理事はコネティカット州ニューヘーブンでの講演後の質疑応答で、「イラン戦争が起きた結果、現時点でインフレリスクの方が大きくなったと言えるだろう。労働市場に関しては、不安定な均衡状態にあると認識している」と発言した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は17、18日の会合で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を3.5-3.75%に据え置く一方、イラン戦争に伴う不確実性の高まりに言及した。

原油高騰でさらなるインフレ加速が見込まれる一方、労働市場では2月の非農業部門雇用者数が前月比で減少に転じ、FOMCは金融政策の難しいかじ取りを迫られている。

クック氏は「今の状況は予想よりはるかに長引く恐れがある。そのためリスクバランスはインフレの方に一層シフトしたと今は考えている」と説明した。

トランプ政権の関税措置の影響で、インフレ率は米連邦準備制度の目標から既に乖離(かいり)していたが、中東情勢もかなり大きな影響を及ぼしかねないと同氏は述べた。

原題:Fed’s Cook Says Inflation Is More at Risk Than Jobs Due to War(抜粋)

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