陸上自衛隊がフィリピンでの米軍との合同演習に初めて本格参加する見通しだ。中国との関係が緊張する中で、日本とフィリピンの防衛協力が一段と深まっている。

フィリピン陸軍のデマアラ報道官によると、約300人の陸上自衛隊員が4月に予定されているフィリピンと米国の年次合同演習「サラクニブ」に参加する。同報道官は25日、オーストラリアも演習に加わるとメッセージで明らかにした。

日本はこれまで、米国とフィリピンの合同軍事演習にオブザーバーとして参加するか、後方支援を提供する形が中心だった。地上戦を想定した演習に全面参加するのは第2次世界大戦後初となる。

フィリピン軍のブラウナー参謀総長は今週のフォーラムで「1945年以降で初めて、日本の戦闘部隊が再びフィリピンの地に展開する」と述べた。

米国の同盟国である日本とフィリピンが防衛関係を強化する背景には、東シナ海と南シナ海を巡る中国との対立がある。自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にする「円滑化協定(RAA)」は昨年発効。日本とフィリピンの演習への直接参加はその後、初めてとなる。

同参謀総長によれば、4月後半に予定されている米国とフィリピンの大規模合同演習「バリカタン」にも、日本の自衛隊が参加する見込み。参加予定の自衛隊員数については触れなかったが、過去の参加人数を上回る可能性が高いと説明。2025年には自衛隊員約150人が参加している。

日本の防衛省報道官はコメントを控え、現在調整中のため回答は差し控えると説明した。

これまで自衛隊は、戦闘訓練や兵たん、砲兵の実弾演習を含む演習にオブザーバーとして参加してきたほか、人道支援や災害救援の訓練でもフィリピンに派遣されている。海上自衛隊は先月、南シナ海でフィリピン海軍との共同訓練を実施するため、艦船を派遣した。

原題:Japan to Join Army Drills on Philippine Soil in First Since WWII(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.