(ブルームバーグ):26日の債券市場で新発5年債利回りが過去最高を更新し、新発2年債利回りが1996年以来30年ぶりの高水準を更新した。中東情勢の緊張を背景に原油価格が上昇していることを受け、インフレで価値が目減りする債券が売られ、利回りが上昇している。
新発5年債利回りは前日比2.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い1.74%と2000年の発行開始以来の過去最高を更新。新発2年債利回りは1.5bp高い1.32%と96年以来の高水準を更新した。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは「イラン戦争の停戦交渉がうまく行っておらず、戦争長期化への懸念と原油先高観から、すべての年限の債券が売られている」と話す。米長期金利が時間外取引で上昇していることや、日本銀行の利上げ観測が高まっていることも売り材料視されている可能性があると言う。
スワップ市場は日本銀行の4月利上げを6割台半ばの確率で織り込んでいるほか、年内2回の利上げを織り込んでいる。米長期金利は時間外取引で一時2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.35%に上昇(相場は下落)している。
2年債や5年債など中期債は日銀の金融政策に敏感に反応し、利上げ時期が近いと利回りが上昇する傾向がある。日銀の植田和男総裁は19日の記者会見で、原油高で「景気が仮に下押し圧力を受けて成長率が下がっても、それが一時的で、基調的な物価の経路にさほど影響しないのであれば、当然利上げは可能だ」と発言。次回4月会合での利上げの可能性を排除しなかった。
トランプ米大統領がイランとの協議を理由に同国発電所への軍事攻撃を5日間延期する意向を示したことを受け、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物はニューヨーク時間23日に急落したが、その後は紛争の激化もあり、バレル当たり90ドル前後の高水準で推移する。
(1段落以降に5年債の数値などを追加して更新します)
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