(ブルームバーグ):トランプ米大統領が私邸「マール・ア・ラーゴ」を置くフロリダ州第87選挙区で行われた州議会下院の特別選挙は、大統領が支持する共和党候補を民主党候補が打ち破る大番狂わせとなった。
開票作業がほぼ終了した段階で、民主党のエミリー・グレゴリー氏の勝利が確実になった。調査機関ディシジョン・デスクHQによれば、同氏の得票率は51%を超え、共和党の対立候補メープルズ氏は48.8%にとどまった。1000票に満たない僅差だった。
トランプ氏は2024年の選挙では、パームビーチを含むこの選挙区を大差で制していた。同氏は第1次政権時にニューヨーク市マンハッタンのトランプ・タワーから、マール・ア・ラーゴに主たる居住地を移している。
今回の敗北は共和党のみならず、トランプ氏個人にとってもダメージが大きい。同氏は23日、メープルズ氏に「全面的かつ完全な支持」を与えるとソーシャルメディアに投稿していた。
グレゴリー氏のウェブサイトによると、同氏は出産後や妊娠中の女性向けフィットネスセンターを運営している。トランプ氏の第2次政権下で当選した多くの民主党候補と同様に、グレゴリー氏もアフォーダビリティー(価格の手頃さ)低下の問題を強調し、「家族が豊かに暮らせる、より健康でアフォーダブルなフロリダを実現するために闘う」と訴えた。
ここ数カ月に行われた補欠選挙や特別選挙で、民主党の勝利や善戦が顕著になっている。昨年末にはアイリーン・ヒギンズ氏がマイアミ市長選の決選投票に勝利し、民主党としては約30年ぶりのマイアミ市長が誕生した。
複数の世論調査でトランプ政権の経済運営に対する不満が示される中、民主党は国政だけでなく州・地方レベルでも勝機を見いだしている。イラン戦争に対する国民の不支持も、民主党の楽観と共和党の不安を一段と強めている。
「フロリダ州議会の共和党に残された時間は少ない」と、民主党選挙対策委員会の報道官は述べた。「フロリダ州の共和党議員団が提供しているのは混乱とスキャンダル、そして物価上昇だけであり、有権者はうんざりしている」と続けた。
原題:Democrats Flip Florida Seat Representing Trump’s Mar-a-Lago (3)(抜粋)
--取材協力:Michael Smith.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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