金相場が上昇。中東紛争の終結に向けて米国が外交的解決を模索しているとの報道を受けた。

金価格は一時1.8%上昇し、1オンス=4500ドル台を回復。前日には1.6%上昇していた。

トランプ米大統領はイランから誠意の記しとして「贈り物」が提示されたと示唆した。詳細は明らかにしなかったが、ホルムズ海峡を通じたエネルギー流通に関連するものだと認めた。

米ニュースサイトのアクシオスは事情に詳しい関係者2人の話として、米国と地域の仲介国がイランとの高官級協議を早ければ26日に開催する可能性について協議しており、イラン側の回答を待っていると報じた。

原油価格は下落し、株式は上昇。ブルームバーグ・ドルスポット指数は0.2%下げた。戦争開始から3週間余りの間、金はおおむね株式と連動し、原油とは逆相関の動きを示している。紛争によるエネルギー価格の急上昇がインフレリスクを高め、投資家は金利上昇を織り込む動きとなっている。利回りを生まない金にとっては逆風となる。

ここ数週間は世界の株式や債券の下落を受けて投資家が現金確保のために金を手放す動きも見られ、金の下げを一段と加速させている。

市場は依然として緊張状態にある。イランはホルムズ海峡を事実上封鎖し、イスラエルはイランへの攻撃を継続している。トランプ米政権は、第82空挺(くうてい)師団の兵士約2000人を中東に派遣するよう命じた。

さらに、通貨防衛のために中銀が金を売却しているとの報道もある。関係者によると、トルコ中銀は戦争に伴う変動からリラを守るための手段拡充を準備しており、大規模な金準備の活用も選択肢に含めている。ロンドン市場で金と外貨のスワップ取引を行う可能性についても協議したという。

2022年以降に中銀が進めてきた大規模な金の積み増しは、複数年にわたる金の強気相場の主因だったが、今年に入る時点ですでに購入ペースは鈍化していた。

金スポット価格はシンガポール時間午前8時3分(日本時間午前9時3分)時点で1.6%高の1オンス=4546.55ドル。銀は2.4%高の72.89ドル。前日は3%高だった。プラチナとパラジウムも上昇した。

原題:Gold Extends Gains as Reports of Iran War Talks Offer Respite(抜粋)

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