中東情勢の緊迫化は原油価格の高騰だけではなく、日本の医療現場にも影を落としています。MRI検査の機器に不可欠な“ヘリウム”が今後、供給不足に陥る可能性もあるといいますが、一体なぜ?

巨大市場・中国にも波及する「イラン情勢」の長期化

プラスチックの生産量で世界シェアの3割以上を占める中国。

記者
「ごみ箱やトレーなど、様々なプラスチック製品がところ狭しと並べられています」

山東省にある国内最大規模の卸売市場。比較的安価なプラスチック製品を取り扱っていますが、ここ最近、気がかりなことが…

店員
「(原材料)1トンあたり約7万円値上がりしました。10日ほど前から値上がりが始まって、かなり深刻で危機的だと感じています」

原油価格の高騰に伴い、石油から作られるプラスチックの原材料が、一部企業の「買い占め」によって急激に値上がりしているのです。

中小規模のメーカーの場合、1日に使う原材料は約3トン。

1トンあたり7万円の値上がりによって、コストは1日につき21万円上がることになります。

この店の商品も今後、値上げせざるを得ないと店員は話します。

店員
「間違いなく値上げになります。値上げすれば、商品の売れ行きは鈍るでしょう」

プラスチック高騰の余波は、家電製品にも及びそうです。

製造工場のベルトコンベアに流れるのは、冷蔵庫に飲み物などを入れるドアポケット。主に日本など海外に輸出しています。

現時点で原材料の供給に問題はないといいますが、値上がりを受けて生産量を減らしている会社もすでにあるそうで、先行きへの不安はぬぐえません。

工場の責任者
「(原材料費は)少し上がっています、大体5〜10%の間です。やはり原材料の値上がりは懸念です。コントロールできない部分があります」